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イムジン河」について 2005/02/16

先日、映画「パッチギ」(監督:井筒和幸)を観た。時代設定は1968年。当時、私は中学生だった。
本当に久しぶりに激しく感動した。スクリーンでたびたび出てくる歌「イムジン河」に嗚咽が止まらなかった。
暗闇の中でしきりにしゃくりあげる観客がいた。

「イムジン河」は34年前に諸般の事情でレコードが発売禁止になり、放送も禁止された。
歌っていたのは伝説のフォークグループ、フォーク・クルセダーズ。



歌詞は次のとおりである。

<イムジン河>

松山 猛:訳詞 朴世永:原詩 高宗漢:作曲
1
イムジン河水清く とうとうと流る
水鳥自由に 群がり飛び交うよ
我が祖国南の地 思いは遥か
イムジン河水清く とうとうと流る

2
北の大地から 南の空へ
飛びゆく鳥よ 自由の使者よ
誰が祖国を二つに 分けてしまったの
誰が祖国を 分けてしまったの

3
イムジン河空遠く 虹よかかっておくれ
河よ思いを 伝えておくれ
ふるさとをいつまでも 忘れはしない
イムジン河水清く とうとうと流る



映画の原案となった「少年Mのイムジン河」は、曲の訳詞をした松山 猛氏である。
フォーク・クルセダーズの元メンバーだった北山 修氏がこの本に序文を寄せている。
それによると、当時初めてコンサートでこの曲を歌う前に、こんなことを言ったそうだ。
「東京と大阪の間で、もし日本が二つの国に分かれていたらどうなるのか。
そんなことを想像しながら聴いてください」
歌い終わったあと、しばしの静寂があり、割れんばかりの拍手がいつまでも鳴り止まなかった。

拉致問題があり、イラクの復興はほど遠く、いじめや差別は根絶しない。争議もなくならない。
いたるところで「イムジン河」は流れている。

痛快青春映画ではあるが、重いものを心に宿して家路に着いた。


 


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